STMicroの開発ワークベンチであるSTM32CubeIDEを体験した。
①ベースがEclipseであり違和感はない。
②NXPのLPCXpressoとの比較では、MiddlewareのFreeRTOSの機能portingが同様にしやすいが、STM32F429NIHXにおけるlwipベースのhttpdのポーティングでエラーが出てしまい、解決するのに時間がかかった。STM32F769におけるlwip(httpd含み)のportingではエラーは発生しなかった。
③RENESASのe2Studioとの比較では、STM32CubeIDEの方が機能portingのしやすさにおいて使いやすさがある。
④サンプルprojectは各種あるが、SDKボードで廃止になっているものや推奨されていないものが多く、SDKを決めることが先決のような感がある。
⑤各ピンのハードレベルの設定はPinoutConfiguration画面にて可能となっており、機能ごとに設定が分かれておりわかりやすい。
※暫定的なまとめ
NXPのLPCXpressoでの開発にじっくり取り組んだ後に、RENESASのe2StudioとSTMicroのSTM32CubeIDEを体感した。それぞれの開発ワークベンチにおけるエディット機能は同等であるが、Middlewareのportingにおいて各社ごとに特殊性がありノウハウ的なものがあることを痛感した。
したがって、LPC54628の採用時と同じように、RENESASあるいはSTMicroでの採用MPUを確定し、そのSDKボードを購入し、実際の開発を実施する中でファームウエアシステムの全体をステップアップ構築方式でビルドアップしていく必要がある。