ルネサスのMCUであるRX65Nの採用を検討するにおいて、開発環境のワークベンチであるE2Studioをインストールして体験してみた。
①各ピンのハードウエアレベルの設定は日本語での設定でありわかりやすく感じた。
②サンプルプロジェクトが少ないようで各種機能のmiddleWareのポーティングに難しさを感じた。TCP-IP及びUARTのポーティングまでは実現できた。
③TCP-IPは比較的容易にオープンソースとしてのFreeRTOS-Plus-TCPをポーティングすることができた。このAPIは独自のものであり、lwipにてソケットの生成やsend/receiveをBSDライクに今まで通り使いたいというコンセプトにおいては、スクラッチビルドの感がありデメリットである。
④Eclipseベースのワークベンチであるので、使い方の基本はNXPのMCUXpressoと同じであり違和感はない。
⑤MCUXpresssoでは各種機能のサンプルコードをすぐ引き出すことができ、各種機能の追加も柔軟にできるが、e2Studioはこのシステム構築の柔軟さにおいて四苦八苦しそうである。