i.MX 8ULP プロセッサの1200個単位での単価例としては、MIMX8UD3DVK08SCが$15.96 USD(約2,400円)となっている。
i.MX 8M Nano プロセッサの1,000個単位での単価例としては、MIMX8MN2CVTIZAAR(Cortex-A53(シングル)1.4GHz)が€18.48(約¥3,000)である。
ARM Cortex-M4コアを搭載しているRTOSベースの組み込みMPUであるLPC54628が約1,100円であるから、i.MX 8ULP は高機能MPUとして価格アップしているが、高価格というイメージではない。また、i.MX 8ULP は i.MX 8M Nanoよりも低価格であるので、ニーズにマッチしたリーズナブルなハードウエア回路を実現できると思われる。
i.MX 8ULPのCortex-A35は低消費電力とコスト効率を重視したエントリーからミッドレンジのデバイスに適しており、i.MX 8ULP のCortex-A53は性能と効率のバランスを重視したミッドレンジからハイエンドのデバイスに適しているようである。
今後このi.MX 8ULPを搭載したCPUモジュールであるArmadillo-900についても機能面で調査することとする。