ヘテロジニアス・マルチコア方式のMPUについて調査するニーズがあった。
i.MX 8ULP(NXPセミコンダクターズ製)はヘテロジニアス・マルチコア(異種混在マルチコア)で、非対称型マルチプロセッシング(AMP)方式である。AMP方式では各コアが独立しており、それぞれが別々のオペレーティングシステム(OS)や異なるインスタンスの同一OSを実行し、各コアが特定のタスクや機能に専念することができる。
例えば、Cortex-A35コアで高機能なLinuxを実行し、Cortex-M33コアで軽量なリアルタイムOS(FreeRTOS)を実行することができる。
i.MX 8ULPは、以下のようなヘテロジニアスコア構成を持っていいる。
- Arm Cortex-A35(最大2コア):最大800MHzで動作
- Arm Cortex-M33:最大266MHzで動作