通信など多くの機能の要求仕様があり、かつリアルタイム性が非常に重要な機能も存在する場合のシステム構築の方式について、採用するMPUサイドから検討してみた。
デュアルMPU方式とする方式とデュアルコア構成のMPUを採用する方式が想定される。
多くの機能の実現にはOSとしてLinux搭載がベターである。
機能の実現においてSDKがその機能の対応をしていることが確認できればRTOS方式を選択する方式でもよい。
コスト面ではシングルコアMPUとデュアルコアMPUではデュアルコアの方が5倍以上高い。
シングルコアのMPUではNXP社のLPC54628及びSTMicroのSTM32Fが約600円程度である。リアルタイムを重視したハードウエア制御が比較的簡単なPIC18F13K22などは約350円程度である。
機能の切り分け、現象の切り分け、コストなどを考慮するとシングルコアMPUを採用してデュアルMPU方式とするのがベターのようであると暫定的に結論付けておく。
コストおよび機能を検討調査した中で、STMicro社のSTM32MP13がLinux搭載に向いており、かつ他のMPU群と比較してコストが非常にリーズナブルであることが分かった。今後このSTM32MP13についてアプローチを開始することとする。