EmbeddedWizardアプリの表示においては、グラフやメータや図形アニメーションの変化を滑らかに表示することができている。この滑らかさはGPU(グラフィックプロセッサユニット)を使うことで実現できていると想定していた。そこでGPUがあるRasPi5とGPUがないLPC54628(NXP)で実際にメータやリルタイム変動グラフを表示させて滑らかさを比較してみる。
メータの針の動きの滑らかさおよびリアルタイム変動グラフの表示における滑らかさに差異はほとんど感じない。EmbeddedWizardの一部である、グラフィックUIとしてのMosaicおよびピクセル処理の描画エンジンである Graphics Engineが、CPUでの効率を考慮して実現されていることになる。
一方で今回の比較検証での調査結果として、RasPi5とFreenove製5インチディスプレーでEmbeddedWizardアプリの実行を実現しているが、この場合GPUを使っていないことが判明している。
※GPUが動作している場合は、以下のフローとなる。
[ Embedded Wizard ]
↓
[ OpenGL ES 2.0 ]
↓
[ EGL(+ GBM)]
↓
[ Mesa V3D driver ]
↓
[ DRM / KMS(VC4)]
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[ GPU(V3D)]
↓
[ DSI 表示 ]
※RasPi5とFreenove製5インチディスプレーによる実現結果では以下のようにGPUを使用していない。
[ Embedded Wizard ]
↓
[ OpenGL ES ]
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(EGL失敗)
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[ llvmpipe(CPU) ]
↓
[ DRM/KMS ]
↓
[ DSI 表示 ]
GPUを使うための“入口”であるEGL(Embedded-System Graphics Library)を経由できていないのでGPUを使えていない。しかし表示の滑らかさは現時点で問題はないので、当面この課題は今後の調査を待つこととする。
