独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運用する、IoT製品等に対する適合基準への適合性を確認・可視化する日本の制度であるセキュリティ要件適合評価及びラベリング制度JC-STARがある。
JC-STARでは、求められるセキュリティ水準に応じたセキュリティ技術要件として、最低限の脅威に対応するための製品共通の適合基準・評価手順(★1)を定めているが、ヘテロジニアスマルチコアであるi.MX 8ULP(NXPセミコンダクターズ製)を搭載したArmadillo-900は、基準★1に適合する製品となっている。
基準★1は、製品として共通して求められる最低限のセキュリティ要件を定め、それを満たすことを製品ベンダーが自ら宣言するもので自己適合宣言である。
基準★1において、特に従来のIoT機器よりもセキュアな装置とするために対応に苦慮する点は、製品のストレージに保存される守るべき情報資産 が、ネットワーク経由の不正アクセスに対してセキュアに保存されるこ とである。
Armadillo-900は、セキュアエレメント「SE050」を搭載しおり、これを使用することで、ハードウェアRoot of Trustによる高いセキュリティを実現でき、セキュアなクラウド接続やデバイス認証、データの完全性保護など、IoTアプリケーションに適した機能となっている。SE050を活用することで、より高度なセキュリティ機能を実現することができるように配慮されている。