キリンビールの横浜工場を見学し、ビール製造過程と製造規模について認識を新たにした。一番搾り麦汁の甘みと香ばしさは抜群であり、そこにたどり着くまでの研究のひたむきな努力に感銘した。また麦汁の糖分を食する酵母もまた多岐にわたり、その中から適切な酵母を選択して独特な味とコクのアルコールと炭酸ガスにし、最後にその酵母を除去する工程となるが、各工程におけるタイミングの決定はマイスターである人間の視覚と嗅覚によるところとなり、いわゆるAIによる自動化にはされていない。大量の規模の生産をするにおいて人間の感性が生産工程に盛り込まれているところにIoTの闊歩する世の中での不思議さを感じた。