巻き線抵抗を小さくしてより大きな電流を流してトルクを得るコンセプトのDC12Vモータがある。大きな起動トルクを必要としたこの例ではDCモーターのストール電流は85Aとなっている。DCモータをドライブするDC12V電源はストール電流をカバーする必要がある。しかしながら85Aをカバーできる電源は大規模となり実現性に無理がある。そこでモータドライバーとしてレート固定のPWM方式を採用してストール電流が85AのDCモータを定格電流8.5Aの一桁下の小さなDC12V電源で駆動する試験を実施した。PWM周波数は15kHzである。結果的にPWMレートは75%までドライブできた。80%以上にするとDC12V電源の過電流検知停止回路が働く。モータの最大回転速度はPWMレートに依存することになるが、75%固定PWM方式にて決まる回転速度は、使用するシーンを考慮しても充分妥当でありこの方式をベースに全体構成を再構築することとした。